今まで観に行ったライブで、思わず感激した演出
私は音楽が好きですが、昔はライブを観に行くことに興味がありませんでした。
家でCDを聴いたり、カセットやMDにマイ・ベストをせっせとこしらえてモバイル・プレーヤーで楽しんだり、それだけで満足していました。
好きなバンドもいたのに、なぜライブに行ったことがなかったのか。
- チケットや公演情報の入手方法を知らなかった
- CDが理想だと思っていたので、ライブでの歌い方や演奏が違うのが受け入れられなかった
- 生音を浴びる気持ちよさを知らなかった
- チケットは大人気でなかなか入手できないものだと思っていた
その理由を挙げるとこんなところです。
それがなぜライブに行くようになるのかというと、自宅にインターネット環境が導入されたのが一番大きなきっかけですね。
それまでは、チケットぴあなんてどこにあるのかも知らなかったのが、ネットでちょっと検索すれば簡単にチケットぴあのサイトがヒットして、公演情報を調べられて、まだチケットが完売してなければそのまま買える。
革命ですよね。
で、二十代半ばにして初めて観に行ったライブが、イギリスのハード・ロック・バンドTenと、オランダのハード・ロック・バンドAquilaのカップリング・ツアーです。
会場は名古屋のクラブクワトロ。想像よりも小さな会場だったので、驚いた覚えがあります。ワンマンより時間が限られるからか、両バンドとも代表曲名曲のオン・パレードで、聴きたい曲はほぼ聴けて大満足のライブでした。
初めてのライブで強烈に印象に残っているのが、重低音の迫力ですね。体の芯にまで響いてくるようなドラムにはしびれました。あと、家で聴いていると分かりにくいベース・ラインが聴き取りやすかったのも印象深かったですね。
家でCDを聴くときは、ヴォーカルやギターを中心にメロディを追って楽しんでいますが、ライブでは、ドラムやベースのリズムが気持ち良いんだな、というのがよくわかりました。
名古屋であれば、終演後、21時頃に会場を出れば、ぎりぎり終電に間に合うというのも把握しました。
これ以降、好きなバンドが来日するとなると、公演日を調べて、都合がつけば観に行くようになります。来日自体が少なくて、しかも名古屋は飛ばされるパターンが多いので、機会は限られますけどね。行けても年に数回といったところでしょうか。
そんな数少ないライブ参戦経験の中でも、これはめったにあることじゃないだろう、と感激した演出がいくつかあったので、ここで紹介します。
スタンディング・フロアに降りてきて、観客のど真ん中でアコースティック・セットを敢行したMelee
いやぁ、これは驚きましたね。
もっとみんなの近くで演奏したいな、とか言って、てっきりリップ・サービスかと思ってたら、本当に降りてきましたからね。メンバー全員。すぐ横を通ったので、降りてきたときには握手して、ステージに戻っていくときにはハイタッチしました。
スタッフが規制するまでもなく、観客のみんなが静かにメンバーを取り囲んでのアコースティック・セットとなりました。
こんなアコースティック・セットは、この先二度とないでしょうね。
アコースティック・セットの最後に、何か聴きたい曲ある? とリクエストを取って応えてくれたThe Rasmus
夢のひとつですよね。目の前で演奏している大好きなバンドが、何か聴きたい曲はあるかと聞いてくれて、それに応えてその曲を披露してくれるとか。
残念ながら、自分が叫んだ曲は採用されなかったですけども。嬉しかったですよね。そこにしかないチャンスに手を伸ばせたのが。そんなチャンスを与えてくれたことが。
終演後、バーカウンターで即席握手サイン会を始めたUser Of A Common Name
終演後の話なので、これは番外編になりますかね。
ドリンク・チケットで飲み物を頼もうと、バー・カウンターに並んで順番待ちしていたら、スタッフが出てきて叫びました。これからメンバー全員出てくるので、すぐに帰らずに少し待っていてください。
え? うそ、マジで?
半信半疑で待っていると、本当にメンバー全員出てきました。夢のようなひと時でしたね。ひと言ふた言話しかけて、握手を求めて、会場で買ったTシャツにサインを貰いました。
大事にしすぎて、11年経ちますけど、あれから一度も着ていません。
今一番楽しみな直近のライブは、年末のナゴヤドームですね。
B'z(→B'z Official Website)を観に行ってきます。30周年突入直前に、モンスター・バンドがどのようなライブを展開するのか、非常に楽しみです。
The Rasmus(→The Rasmus | Official Band Site)も、11月の終わりから12月の頭にかけて、来日公演が控えてます。
大好きなバンドの久しぶりの来日なので、ぜひとも行きたいところなんですけど、仕事が一年で一番忙しい時期に、大阪と東京の平日のみはちょっと厳しいですよねぇ。
名古屋があれば、定時ダッシュで駆けつけるんですけど。終演したら、終電にダッシュで。
これは奥の手というか、できればやりたくないんですけどね。何度かやってるんですけど、毎回毎回、余裕がなさすぎて余韻に浸っている暇もないんですよ。
電車も、途中までまず座れずに立ちっぱなしで、やっと席が空いて座れたかと思ったら、クタクタに疲れ果てていつの間にか寝ちゃってて、気がついたら降りる駅とか。
帰ってすぐに寝れるかというと、それがまたなかなか寝れないですからね。
大都市圏に住んでいて、平日の仕事終わりにそのままライブを観に行ける環境にある人達が羨ましいという気持ちもありますけど、それはそれでしんどい面もありますよねぇ。