話題の漫画『ゆるキャン△』を読んでみたら、女子高生ソロ・キャンパーのリンちゃんがガチすぎてドン引きした話

ここ最近のアウトドア・ブームの盛り上がりに呼応するかのようにヒットしている話題の漫画、『ゆるキャン△』(→TVアニメ「ゆるキャン△」公式サイト)を読んでみました。

ゆるキャン△ 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

ゆるキャン△ 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

 

道具を少しづつ買い揃えているところで、まだ実際にキャンプに行ったことのない私に、ちょうどいいテーマっぽいな、とタイトルから勝手に想像していました。

大いなる勘違いでした。

特に、主要人物のひとりである女子高生、リンちゃん。彼女はハンパない。色々とぶっ飛んでいる。

原付免許取り立ての女子高生が、オフ・シーズンにめっちゃ遠出してソロ・キャンプとか、そんなん出来ひんやん、普通。彼女まじハンパないって。

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山梨から長野まで片道150キロ、原付で山越えとか怖すぎるでしょう。普通車でも嫌だと思うんですけどね。免許取り立てとなると特に。

まったく空恐ろしいですよ、若さゆえの過ちというやつは。無鉄砲にも程がある。

親がすべて受け入れて、にこやかに送り出しているのがまたすごい。いやいや、そこは頼むから無謀なことはやめてくれと、必死に引き止める場面でしょうよ。

のんきに、「まったく、誰に似たのかしら」とか呆れ気味につぶやいてる場合じゃねーよ。

もし私がリンちゃんの父親だったら、目に入れても痛くないひとり娘の女子高生が、原付で片道150キロの大冒険ソロ・キャンプに出かけると知ったら、恨まれてもいいから原付を捨てに行ってでも阻止するね。

もし万が一、止めても無駄だ、好きにさせるしかないと諦観、達観するに至ったとしても、心配で心配で仕方ないから、尾行するでしょうね。速攻でバレそうですけども。

絵柄や世界観はほんわかしててタイトルどおりゆるいのに、リンちゃんがストイックすぎて思いっきり浮いています。異分子レベル。

だからこそか、その孤高さが際立ってますね。カッコいい。女子高生なりに、お金がないならないで、ありあわせの道具で不便を楽しんでるのも粋ですね。

男でもそんなことやらねーよ、ってことを、平然とやってのける。そこに痺れる憧れる。

友人たちと付き合いを深めていくうちに、ソロはソロで好きだけどグループも楽しいな、という移ろいが描かれているのもまたいいですね。心の何処かでは羨んでいるのを、素直に認めたくない表情とか。

本当は自分で答えも見つけているのに、理屈で塗り固めて遠ざけちゃうこと、ありますよねぇ。

そのわだかまりを解きほぐしてくれるような、天真爛漫な友人の存在が眩しいです。

煩わしく感じるときもあれば、嬉しく感じるときもあるでしょう。その微妙な心の揺れも、カット割りに絶妙に落とし込んでますね。

主人公が浜松市出身ということで、時々、浜名湖や磐田市などといった、馴染み深い地名が登場するのも嬉しいところ。そのうち、沼津市のようにアニメ・ファンが大挙してやってくる、なんてこともあるんでしょうか。

たまに飯テロを仕掛けてくるので、小腹を空かせた夜中に読むのは要注意ですね。私は焼き豚まんにやられるところでした。ホットサンド・メーカーで豚まんを潰して焼くとか、その発想はなかった。

いつかキャンプ・デビューを果たしたら、私もやるんだぁ、焼き豚まん。

…あれ? ドン引きしてるか? ひょっとして、全力で憧れてないか? 

まあ良いか、細かいことはどーでも。大事なのは面白いかどうか。

それに尽きますね。

聖地巡礼

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