沼津市の喫茶店あずみ野は、渋滞に辟易して荒んだドライバーの心のオアシス

沼津の市街地、クルマで走ったことあります?

走ったことある方なら共感してもらえると思うんですけど、交通渋滞ちょっと酷くないですか? 東西はまだ大きい幹線道路があるので流れているんですけど、南北は大いに問題ありですね。

便利で主要な道路が限られているからだと思うんですけど、そこにみんな集結してきて、ドン詰まってしまっているような印象を受けました。

伊豆・三津からの帰り道、国道414号を、沼津インター目指して北上していたときのことです。

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その車中で、私は思わず毒づいていました。おいおい勘弁してくれよ。ひでーなこりゃ。少し進んでは止まり、少し進んでは止まりの繰り返し。流れが悪すぎる。

お昼を食べそびれていたので、喫茶店に入ってお茶でもしようか、と話をしていたとき、ちょうどその喫茶店が目に止まりました。ネルドリップ・コーヒー。

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外観はおしゃれな古民家風。その佇まいからして、美味いに決まっているという雰囲気が漂ってます。

「素敵なカフェ」: 沼津珈琲専門店「ネルドリップ珈琲 あずみ野」

昭和レトロな小物に、松本家具であしらえた調度品がマッチした内装も素敵でしたね。カウンターの上には、ご主人が各地から集めたと思われる焼き物のコーヒーカップとソーサーが、所狭しと並べられていました。

店内にはクラシック音楽が響き渡っていたんですけど、BGMというにはボリュームが大きく感じたので、音の出処を探すと、タンノイの大型スピーカーが目に止まりました。

タンノイをドライブするのは真空管アンプ。音源は、ご主人のこだわりのレコード・コレクションからでした。コーヒーのメニューには、バッハやベートーベンなど、大音楽家の名前を冠したものもありました。どうやら、ご主人はクラシック音楽の大ファンのようです。

美味しいコーヒーを淹れるより、次にかける音源を考えてる方に熱心なのではないか。そんな気がしてしまうほど、音源の交換は淀みなかったですね。気がついたら切り替わってるんですよ。

タンノイのスピーカーって、上品で綺麗な音のイメージだったんですけど、ライブ感のあるほどよく荒れた音を朗々と鳴らしていたので、びっくりしました。まるでJBLみたいな鳴り方ではないですか。

真空管アンプのパワーのおかげなのか、レコード音源の鮮烈さのおかげなのか、それともスピーカーの凄さのおかげなのか。長年かけて煮詰めてきたのであろう、ご主人のセッティングがズバリと決まっていました。

MuseかQueenかBon Joviか、自分でレコードを買って持っていくので、試しにちょっと聴かせて欲しい。失礼を承知でそんな無粋なお願いをしたくなるほど、素晴らしい音で鳴っていました。

通いたいですね。ご近所にこんな素敵な喫茶店がほしいです。そしたら、暇を見つけては通うのに。いくらドライブ好きでも、沼津まで通うのはさすがにちょっとしんどい。

自分のオーディオ・セットに、レコード・プレーヤーを繋いでみたくなりましたね。果たしてどんな音が鳴るのか。プレーヤーはおろか、音源を置く場所もないので、夢のまた夢ですけども。

三津や淡島からの帰りはもちろんですけど、沼津や三島に行く機会があったら、そのたびに訪ねたい喫茶店ですね。今後も末永く営業が続くことを願ってやみません。

あ、ステレオ・セットの素晴らしさにすっかり心奪われて、書き忘れてました。

コーヒーもケーキも、むちゃくちゃ美味しかったです。

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