B'zのLIVE−GYM Pleasure 2018 "HINOTORI"が最高だった理由
いやぁ、最高でしたね。
B'zの30周年記念ツアー、LIVE-GYM Pleasure 2018 "HINOTORI"。
2018年9月22日の味の素スタジアムでの千秋楽公演をもちまして、全公演終演したので、なぜ今回のPleasureが最高だったと感じたのか、ネタバレを気にせずにその理由を語っていきます。
青春時代に聴きまくっていた曲のオン・パレードだった
まずは何を置いてもこれに尽きますね。セット・リストが神がかってました。
個人的な好みを挙げれば、他にも聴きたい曲は山のようにありますけど、そんな個人の好みなど入り込む余地のない構成でした。
私が観た豊田スタジアム公演二日目での話になりますけど、"LOVE PHANTOM"の合間につなぎで入れた"HINOTORI"、歌詞を小変更した"Pleasure 2018"を除けば、一番新しい曲が2001年発表の"ultra soul"でしたからね。
一番熱心にB'zの音楽を追いかけて聴き込んで、新作が出るたびに狂喜していた頃の曲ばっかり聴けたわけですから。感動しないわけがないですし、興奮しないわけがありません。
『ACTION』以降の最近のB'zも好盤ぞろいで大好きですけど、青春時代に聴きまくっていた曲には思い入れ補正がフル・ブーストかかるので、強いですよねぇ。
伝説の名演の再現が観れた
そしてこれ! これですよ!
私は昔ライブを観ることに興味がなくて、CD音源を聴いたりテレビ出演をチェックするだけで満足していたので、初めて観たLIVE−GYMが2010年の"Ain't No Magic"と遅かったんですよ。
そんなわけで、遅ればせながら昔のライブの映像作品を観て、これをリアル・タイムで観れなかったのは痛恨だったな、って公演やステージ演出がいくつかあるのです。
"BUZZ!!"での"LOVE PHANTOM"のダイブ、"ALONE"のピアノ弾き語り。
今回のPleasure "HINOTORI"で、かつて観逃した伝説の名演を再現してくれて、身震いするほど嬉しかったですし、感動しました。一時期離れていた自分ですらこれですから、ずっとリアル・タイムで追いかけ続けていた人たちは、もっと感動したでしょうね。その大きさは計り知れません。
一発目が、"GLORY DAYS"のオープニング再現からの"BAD COMMUNICATION"だったら、ただでさえ最高だったのがもっと最高だったのになぁ。これは贅沢な願望。
新曲枠がなかった
例えば、20周年ライブPleasure 2008 "GLORY DAYS"や、25周年ライブPleasure 2013 "ENDLESS SUMMER"には、ベスト・アルバムに収録された新曲や当時の未発表曲が何曲かセット・リストに組み込まれていたのですが、今回はそれがありませんでした。
当時の新曲も良かったですし、楽曲の出来自体は過去の名曲たちと並べても見劣りしないんですけど、馴染みが薄いぶんどうしても、インパクトや胸に迫りくるものは弱くなってしまいますよね。
いきなり新曲をぶちかまされて置き去りにされることがなかった、それが良かったですね。
アコースティック・セットがなかった
ロック・バンドのライブとなると、その中盤にもはやお約束のごとく用意されるアコースティック・セット。
これはMTV Unpluggedが大人気を博した弊害ですかねぇ。個人的には要らないんですが。オリジナルを超えるアコースティック・バージョンなんて、何百何千というバンドの音源を聴いても、ついぞ出会った覚えがないですからね。
会場がまったりほっこりした空気感に包まれて、大好きなバンドがより身近に親近感を覚えるという、とってもいい面もあるんですけども。
ライブならではの魅力であることは間違いないんですけど、その一方で、オリジナルの魅力は半減するし、セット・チェンジや盛り上がりのクールダウンで中だるみするしで、デメリットがメリットを上回っていると思うんですよね。
MCが少なかった
これは人それぞれ好みがあるので、賛否両論でしょう。MCが好きな人には寂しく感じられて残念だったでしょうね。
私は、例えばMCに15分取ってあったとしたら、MCを5分削って演目を一曲増やしてくれたほうが嬉しいので、歓迎したい流れです。
これはおそらく、私が観た公演のスタートが定刻より20分ほど遅れたので、その影響でMCが短くなったのではないかと想像しています。演目も3曲ほどカットされていたみたいなので。
以上、私がB'zの30周年記念ライブPleasure 2018 "HINOTORI"を観て、最高だったと感じた理由でした。
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最後に余談。
先日NHKで再放送された、B'zの20周年に密着した特番は見ました?
普段まずお目にかかれない、ツアーのリハーサルや新曲の制作の様子が赤裸々に収められていて、実に興味深かったですね。
本番ではバッチリ決めている歴戦のバンドが、リハーサルの段階ではバラバラだったり。少しずつ細かいところを微調整しながら、制作中の新曲が徐々に完成度を高めていく過程とか。
とても面白い番組でかぶりつくように見ていたのですが、中でも特に感動したのは、インタビュー中に飛び出した稲葉さんの名言ですね。
以下、その番組でのやり取りを、私の記憶に基づいて再現します。
インタビュアー
「稲葉さんはアーティストですか? それともミュージシャンですか?」稲葉さん
「僕自身は、アーティストであるとかミュージシャンであるとか、あまりそういった自覚はないですね」インタビュアー
「では、稲葉さんは一体何なんですか?」稲葉さん
「僕はB'zのシンガーですね」- NHKスペシャル「メガヒットの秘密〜20年目のB'z〜」より
うわ、やべぇ。カッコ良すぎる…。
このインタビューの背景には、この番組でその制作過程に密着していた名曲"グローリーデイズ"が流れていたのですが、全身鳥肌の涙腺崩壊ですよ。
ズルい、こんなのズルすぎるだろ。
この名曲にこの名言、泣くに決まってる…。
その夜、私は缶ビールを飲みながら、Pleasure 2008 "GLORY DAYS"のビデオを観ました。
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下に貼った動画は、B'zのYouTube公式チャンネル上にアップ・ロードされた、伊藤政則氏とB'zのおふたりの25周年スペシャル・トークです。
おふたりが昔よく聴いていた好きな洋楽ロックのレコードの話とか、普段あまり聞くことのない貴重な話題ばっかりで、一時間強があっという間に過ぎていく面白さ。