ネット上でライト・ノベルを読んでいて、感じたこと
ネット上でライト・ノベルというと、誰もが一番に頭に思い浮かべるものがあります。
そうです、ご想像のとおり、あれです。
いわゆる、なろう系と呼ばれている、小説家になろう(→小説家になろう - みんなのための小説投稿サイト)というサイトに投稿されている作品群です。
ここで人気を得れば、書籍化や漫画化、アニメ化などのメディア・ミックスも決して夢物語ではないので、ジャパニーズ・ドリームのひとつと言えるでしょう。
そのため、とても多くの作品が、竹林のごとく乱立する勢いで、次から次へと投稿されています。
作品数がとても多いので、自分好みの作品を探すのが大変ですね。
自分の場合は、すでにお気に入りの作品がいくつかあるので、同じ作品を好きな人がブックマークしている別の作品を読んでみたり、ランキングの概要を読んでそそられる設定だったらチェックしてみたり、そんな風にして手を広げています。
で、いくつかの作品を読んでみて気がついたんですけど、何人か、読者に気を使いすぎている作者がいて、気の毒になっちゃいました。
投稿した話の前や最後に、作者からの断り書きがあったりするんですよ。
裏でなにが起こっているのか、すぐにピンときて、ため息ですよ。かわいそうに。ああでもないこうでもないと、しょーもないことで外野がうるさいんだろうなぁ。モンスター読者が多いのでしょう。
誤字脱字の指摘毎回ありがとうございます、とか。
今回は主要人物のステータス一覧なので読み飛ばしていただいてかまいません、とか。
未熟な小説で申し訳ございません、とか。
主人公の回想が長くて申し訳ありません、とか。
今回は主人公のそばの人物視点の閑話なので嫌いな人は読み飛ばして下さい、とか。
いやいや、そんなこと別に、いちいち断ったり誤ったりする必要はないでしょう。校正や編集者もつかずに、自分ひとりで好きなように物語を書いて、投稿しているわけですから。
そりゃあ私だって、また似たような設定かとか、この展開は好みじゃないとか、こういうタイプの話はいらないとか、話が冗長でテンポが悪いとか、ステータス一覧とか必要か? とか、不満に思うこともありますよ。
でもそれは、ただの私の感想であって、作者本人に、ここが気に入らないと文句をつけるような事柄ではないんですよね。
どう受け取られるかは読者それぞれの嗜好に委ねられている以上、作者は自分が書きたい物語を好きなように書くべきで、余計な気遣いは不要なんですよ。そんなの、いちいち気にしてたら、頭がおかしくなっちゃいますよ。
投稿者には、もっと肩の力を抜いて、外野の余計なひと言になど惑わされずに、自分の好きなように物語を書いてほしいですね。
盗用は論外ですが、ちょっとくらい、よくある設定だったり、粗があったとしても、目をつむります。
私にとって、面白ければ。大事なのは、ただそれだけです。