『今日からCITY HUNTER』はナシ寄りのナシ
もしミニ(→MINI Japan)を愛車にすることがあったら、希望ナンバーは「19-19」にしようと密かに心に決めているほどには、私は漫画『CITY HUNTER』が大好きです。
北条先生が描くシティー・ハンター、冴羽獠が、カッコよくて大好きだったんですよねぇ。底抜けに明るくてエロいのに陰があって、めちゃくちゃ強くて頼りになるのに優しいという、一見ハチャメチャなのに不思議と筋が通っている、まさに男の中の男。
その冴羽獠の愛車がローバー・ミニで、ナンバーが「あっ 19−19」だったんですよね。
基本的に、愛車のナンバーには執着はないのですが。ただの四つの数字の不規則な羅列だとしか、思ってないので。しかしそれも、愛車としてミニを所有するとなると、話が変わってきます。
30年近く前ですか。あの時代ですでに、作中に登場する主人公の愛車のナンバーで遊ぶという、北条先生のセンスには脱帽ですよ。それより更に前の『キャッツ・アイ』の頃にも、近頃の若い女性がガリガリすぎると苦言を呈されていて、その慧眼には舌を巻くばかりであります。
想像できますか?
そんな私が、書店で『今日からCITY HUNTER』のコミックを発見したときの、ぬか喜びを。
お、北条先生、ついに『CITY HUNTER』の連載を再開したのか!
あれ、でもなんかちょっと絵柄が違うな、微妙に。またちょっとタッチが変わったのかな?
些細な違和感を覚えて、よくよく見てみたら、タイトルの下に参考書:北条司『CITY HUNTER』などと小さくクレジットされていたものですから、憤慨ですよ、憤慨。
参考書ってなんだよ、って話ですよ。馬鹿にしてんのか?
原作レイプも、ついに実写化だけでは飽き足らなくなったようですね。
ちゅーか最近、スピン・オフが売れるのか流行っているのか知らないですけど、無駄に多すぎじゃないですか?
しかも、絵柄を原作者に寄せに寄せて、パッと見には原作者本人が描いているようにしか見えないスピン・オフが。悪質ですよね。気づかずに間違って買っちゃう人、絶対いるでしょう。売れれば何でもいいのかと、眉をひそめてしまいますよ。
いくらスピン・オフといえど、原作者本人が描くべきだと思いますけどね。どうしてもそれを描きたいのであれば。
そういうわけでもないのに、原案としてキャラと設定だけ借りてきて、誰か別の人が描くっていうのは、なんか違うと思うんですよね。
本当にそれでいいんですか? と問いたいですね。
読んでもいないのに、文句ばかり書き連ねるのもどうかと思うんですけど、あらすじを見ただけで、嫌な予感しかしないんですよね。
主人公は40歳の独身女性。ある日、電車にひかれて死んだと思ったら、女子高生の姿になって大好きな『CITY HUNTER』の世界に転生していた、とか。
いやいやいや…。
やっぱだめでしょ、これは。
娯楽作品は、面白ければちょっとくらいの問題には目をつぶる、というスタンスですけど、これは逸脱しているでしょう。明らかに。
同人誌の二次創作であれば、作者のお好きなようにどうぞ、って流せるんですけど、商業誌での連載でとなると、認めたくはないですね。
私の頭が固すぎるのかなぁ…。
負い目もあるんですよね、一応。劇場版やアニメ・オリジナル・ストーリーと何が違うの? などと逆に聞かれたら、上手いこと言い返せずに詰まってしまうので。
ぐぬぬ。
CITY HUNTER 文庫版 コミック 全18巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: 北条司
- 出版社/メーカー: 集英社
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