日本全国、インスタ映えに必死すぎやしないかと、疑問でいっぱいな話
ここ最近、やたらとインスタ映えを意識しすぎた催し物というか飾り付けというか、目に余りません? 氾濫しすぎじゃないですか?
例えばこの夏なら、風鈴ですね。日本各地の寺社でやたらと櫓が組まれ、無数の風鈴が飾り付けられて。
いや、そりゃ確かにきれいですし圧巻ですし壮観ですけど、だからといって日本全国各地で、示し合わせたかのように一斉にやらんでも。
あとナイト・プールですね。はいはい、おしゃれおしゃれ。あ、セクシィな写真いっぱい、ありがとうございます。
去年だったか、テレビ番組の取材中のワン・シーンに、プール・サイドに特に防水仕様でもない十数万するカメラを持ち込んでいる女性が写ってましたけど、あれには目を疑いましたね。
そこまでして、いい写真が撮りたいのかと。もし万が一水没させたら、高額カメラが一瞬でパアですよ。自分の物でもないのに、ハラハラするわ。恐ろしい。
ちょっと前の梅雨の時季であれば、あじさいと雨傘ですよ。
どこかの神社があじさいを手打ち水に浮かべて、それが美しいと評判になると、どこもかしこもが追従。雨傘をきれいにカラフルにレイアウトして、それがたいそう美しいと評判になると、あちこちで似通った飾り付け。
もう少しさかのぼれば、GWには鯉のぼりですよ。
川の上にロープを張りまくって、無数の鯉のぼりを泳がせて。あれイイねウチもやろう、そんな浅はかさが透けて見える鯉の群れ。日本全国、一体何ヶ所で鯉のぼりを泳がせまくってるんだって話ですよ。
東京タワーですら鯉のぼりを泳がせまくってましたからね。東京タワーほどの観光地でも、ここまでやりますか。ちょっとズルいような気もしますけど、そうですか。
まんまと写真を撮ってしまった自分がちょっと悔しい。負けた。
フォトジェニックを売りに集客を目論むのも結構ですけど、それを主とするのはちょっと違うんじゃないかと思うんですよね。
確かに時流もあって、人を呼ぶには最適かもしれないですけど、それで集まってくる人って、結局話題の光景を写真に収めて、ただそれだけで満足してササッと撤収してしまう、そんな人が多いんじゃないでしょうか。
写真を撮るだけで満足してしまう人をたくさん呼んでも、あんまりいいことはないような気がするんですけどね。お金も落としてくれないし、自分の写真のことしか考えていなくてはた迷惑だし、そのくせ文句だけはいっちょまえだし。
自戒も込めてますよ、もちろん。常に謙虚に。そんな風にはならないように気をつけて、写真撮影を楽しみたいものです。