コード3個からできるギター弾き語り譜、かんたんどころかチンプンカンプンなんだが
中古の安いアコースティック・ギターを、衝動的にヤフオクで落札した頃の話です。
松井裕貴さん(→ギタリスト松井裕貴オフィシャルウェブサイト)や南澤大介さん(→Big South Valley Studio)、押尾コータローさん(→押尾コータロー オフィシャルサイト)のソロ・ギター奏法に強く憧れてはいたものの、いきなりそこから始めるのは、初心者には敷居が高すぎると感じていました。
まずは王道の弾き語りから入っていくか。そう考えて、町の本屋さんで楽譜コーナーを物色し、目に止まった弾き語り譜を一冊買ってきました。
初心者専用ウルトラ特性かんたんアレンジ、今すぐ弾ける、ぜったい弾ける、コード3個以上8個以下。紙面の表紙には、初心者には魅惑的にも程がある文面が踊っており、思わず飛びついてしまいました。
しかも、全67曲とボリュームもたっぷり。収録曲の多さよりも、自分が弾きたい曲が入っているかどうか、それが重要だと知ったのはもうちょっとあとの話です。
これが弾けたら人気者! ギター弾き語りBEST2017~2018 (Go ! Go ! GUITAR (ギター) 2018年1月号増刊)
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 2017/12/07
- メディア: 雑誌
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よっしゃ、これでアコギをジャカジャカ弾くぞ。弾きながら歌うぞ。
そう意気込んでいた私を待っていたのは、絶望でした。
私が買った弾き語り譜からの抜粋画像を何枚か載せます。
は? なにこれ。
いやいや、チョット待って。
確かにちゃんと歌詞は載ってるしコードも振られてますけども。
これのどこが簡単なんだ? と思うのは私だけなんでしょうか。
確かにさっぱりしていて見やすいですけども。みんな、これ見ていきなりジャカジャカかき鳴らしながら歌えるの? 嘘でしょ。弾き語りの申し子か。
譜面があっさりしすぎてて、初心者に優しいどころか、逆に突き放されてる感が凄まじいんですが。
4ビートでも8ビートでも16ビートでも、なんならシャッフル・ビートでもいいから、自分の好きなストロークで伴奏しなよ。そういうことなんでしょうか。そこで初心者突き放す? ちょっと冷たくね?
しかも、弾きながら歌うのがまた難しいんですよね。演奏に気を取られると歌詞が飛んで、歌に集中すると演奏がおぼつかなくなるという。いったいどうせえっちゅうねん。二兎を追う者は一兎をも得ず、とはこのことか。
みんな何でもないことのように普通に弾きながら歌ってますけど、私からすれば神の域の技ですよ。
弾き語りはだめだ、自分には向いていない。
そう悟った私は、憧れのソロ・ギター奏法を練習するべく、ソロ・ギターの教則本を求めることになるのでした。