もう一度行きたいけど、もう二度と行きたくない京都の名所
もう一度行きたいくらい素敵なところなんだけど、もう二度と行きたくないほどひどい。
一見相反する、そんな要素を兼ね備えた名所が、京都にはあります。
すぐにパッと思い浮かぶのは、次の三か所ですね。
- 永観堂の紅葉ライトアップ
- 清水寺の紅葉ライトアップ
- 嵐山
いや、ほんとにひどかったんですよ。
一度でも行ったことがある方なら、うんうんと頷いてくれるはず。
いずれも、人気すぎるんですよね。
ただでさえ一大観光都市京都でも屈指の名所なのが、近くにも人気の名所が集中しているため、相乗効果でさらに人が集まってしまうという。
観光客は多すぎでうじゃうじゃ、道路は混みまくりでカオス、入場待ちで大行列、やっと門をくぐっても詰まっていて遅々として進まない、歩行者だらけの狭い路地に大型観光バスが突っ込んでくる、などなど。
京都でも指折りの名所だけあって、ホントに素敵なところなんですけど。それゆえに人が多すぎて近寄りがたいんですよね。
もう一度行きたい気持ちは確かにあるんですけど、あのひどい状況を目の当たりにしたせいで、萎えちゃうんですよねぇ。いざ来訪場所を検討する段になると。で、仲間全員の同意により、候補地から外されてしまうのです。
正直、写真撮影どころではないんですよね。人が多すぎて辟易としてしまって。
もう一度行きたい理由は様々です。
- あの頃はコンデジしか持ってなかったので、デジタル一眼レフで撮り直しに行きたい
- カメラやレンズなど、機材が変わったので撮り直しに行きたい
- 好きな撮影の設定が変わったので撮り直しに行きたい
- 桜の時季には行ったけど、紅葉の時季は行ってないのでもう一度行きたい(またはその逆)
- ライトアップでは行ったけど、明るい時間帯に行ってないのでもう一度行きたい(またはその逆)
- 行ったはいいものの見頃を外してしまったのでリベンジしたい
- 行ったはいいものの天候不良により消化不良に終わったのでリベンジしたい
主にというか、ほぼ撮影絡みですね。
以前行ったら素晴らしかったのでもう一度行きたい、といういかにもあってもおかしくなさそうな理由がないのは、そんな名所は大抵、二度目以降は初回のインパクトを越えられないからです。
つい先日再訪した毘沙門堂もしかり。
本堂の工事が終わっていて、美しい本堂が見れたという点では良かったですが、紅葉の素晴らしさという点では初回の方が上でした。
その年の見頃状況にもよりますが、やはり11月の最終週がベストのパターンが多いでしょうね。
真如堂も、たまたま近くを通りかかったときに、前回が良かったからもう一度行ってみようと訪れたことがあるんですけど、やはり初回の方が上でした。二度目は紅葉が思ったほど進んでなくて、見頃を外してしまいましたね。
まあ、こういうものですよね。
前良かったからもう一度行ってみようってときより、良さそうだからとりあえず行ってみよう、ってときのほうが、意外性も加味されるのか、ちょうど見頃に当たる確率も高いように感じます。
東福寺は横を通ったことがあるだけで、まだ行ったことがないんで行ってみたいんですけど、あまりに観光客が多すぎて、どうでもよくなっちゃいますね。近くに駐車場がないのも困りもの。
朝イチ狙いで突撃したところで、みんな考えることは同じでしょうから、開門前から大行列でしょうね。
行ったことないので、完全に想像ですが。
当たってるはずですけどね。実感として、京都旅行を楽しんできたこの十年の間に、段々と朝イチ絶景撮影競争が、激化してきているので。
朝8時までには一番の目的地に着いておきたいと考えている自分は、まだまだ甘いですよ。
気合が入っている人は、間違いなくもっと前から、寒さに震えながら開門を待っているはずなので。