洋楽ロックが好きな私が、洋楽ロック・フェスに行ったことがない理由
B'zやELLEGARDEN、ONE OK ROCKに[ALEXANDROS]など、邦楽を聴くこともありますが、私は普段、基本的に洋楽ロックを愛聴しています。
洋楽ロックを愛聴しているとなると、春になるとぼちぼちと発表されだすFUJI ROCK FESTIVALやSUMMER SONIC、LOUD PARKなどの出演アーティストに一喜一憂し、メンツを見比べた上でどの洋楽ロック・フェスに行こうかと悩みはじめる人が大半だと思うんですけど、私は毎年のように今年はどんなアーティストが来日するのかチェックしつつも、洋楽ロック・フェスに行こうと思ったことはありません。
今年のサマソニには、大好きなB'zが邦楽勢として初のヘッド・ライナーとして出演しますけど、それでもチケットの購入には動いていません。
今後発表されるであろう新アルバムのツアーに行く予定だというのもありますが、私はフェスよりも、単独公演が好きなのです。
唯一心が動いたのは、2006年のサマソニ(→SUMMER SONIC 2006)ですね。あの年のメンツはやばかった。
MuseにMy Chemical RomanceにFall Out Boy、The All American Rejects、Hoobastank、Zebraheadときて、さらにELLEGARDENですからね。
これ以上のメンツは、今後そうそうないのではないでしょうか。
- 好きなバンド、絶対に観たいバンドのタイム・テーブルを把握しなければならない
- よく知らないバンド、興味のないバンドの出演時間を休憩や移動や食事に充てると、未知の素晴らしい音楽との劇的な出会いが阻害される
- バンドひと組あたりの持ち時間が少ない
フェスよりも単独公演が好きな理由を挙げると、こんなところです。
好きなバンド、絶対に観たいバンドのタイム・テーブルを把握しなければならない
フェスに行くからには、誰でもひと組くらい、特に好きなバンドがあるでしょう。
いわゆる、お目当てですね。
このバンドだけは絶対に観たい。でもせっかくフェスに行くからには、お目当てだけじゃなくて、他の気になるバンドもいろいろと観てみたい。
そうなると、主催者から発表されるタイム・テーブルを見て、誰がいつどのステージで何時から何時まで出演予定なのか、事前に事細かくチェックして、把握しておく必要があります。
把握できていないと、当日になって慌てて右往左往することになりますし、把握できていたとしても、そろそろ目当てのバンドの時間だからと休憩や移動や食事に気を取られて、余計なことを考えざるを得なくて単純に好きな音楽を心から楽しめないのは、本末転倒であるといえるでしょう。
初めて行くとなると、効率よく立ち回るのはまず無理でしょうしね。細々としたことを考えるのは正直面倒くさいですし、ちょっとしたロスの積み重なりがもったいないと思ってしまうんですよね。
よく知らないバンド、興味のないバンドの出演時間を休憩や移動や食事に充てると、未知の素晴らしい音楽との劇的な出会いが阻害される
ほとんどの人にとっては、フェスに出演するバンドは、好きなバンドや絶対に観たいバンドよりも、知らなかったバンドのほうが多いでしょう。
好きなバンド、絶対に観たいバンドを優先して予定を割り振っていくと、名前は知っているけど音は聴いたことがないバンドとか、そもそも名前も知らなかったバンドの出演時間はどうなるかというと、休憩や移動や食事の時間に充てられることになります。
私はフェスに行ったことはないので、これは完全に想像ですが。私ならそうします。
その結果、不幸なことに、未知の素晴らしい音楽と出会えなくなります。
興味本位でライブを観てみたらものすごく良かったので一気にファンになって、今ままで一枚もアルバム持っていなかったけど全部買い揃えたとか、これぞフェスの醍醐味といえるチャンスを棒に振るのは、悲劇でしかありません。
しかし、体はひとつで体力にも限界がありますからね。一日中ずっと立ちっぱなしでライブを観続けるなど、不可能です。このジレンマが辛いところですね。
バンドひと組あたりの持ち時間が少ない
普段の単独ツアーであれば、大体一時間半から二時間半位はライブの時間があると思うんですけど、フェスだと三十分から一時間の間ってところが、バンドひと組あたりの持ち時間でしょう。
ちょっと短いですよねぇ。物足りない。もうちょっと観たい。そこが最大の不満ですね。
ただ、この持ち時間の短さが、プラスに働くこともあるんですよね。
例えば、B'zがROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017に出演したときなんですけど、バラード曲なしでノリノリのシングル曲ばっかりが並べられて、ほぼMCなしのコンパクトに凝縮されたステージは、普段のアルバム・ツアーではまずお目にかかれないもので、フェスならではのセット・リストでした。
こうした一面も観れるのは、フェスならではの楽しみですね。