愛車のブレーキ・キャリパーがサビまくってるので、DIYで塗装してみた
我が愛車、BH5レガシィ・ツーリング・ワゴンGT-Bのブレーキ・キャリパーですが、製造から15年、18万キロを越える距離の走行を経て、ボロボロに傷んでいるのは以前に書いたとおりです。
3月も中旬を迎え、だいぶ暖かくなってきたので、愛車のタイヤをスタッドレスから夏タイヤに戻すこのタイミングで、かねてからの計画を決行することにしました。
スタッドレス用のホイールは開口が大きいので、ブレーキ・キャリパーが目につきやすくて、劣化具合の酷さが気になりやすいというのもあったと思うんですけど。これは酷いなと我ながら閉口してまして。
1月の半ばに思い立って道具を揃えて、黒のペンキを買ったはいいが赤や黄色もいいなと心移りしつつ、結局初志貫徹で黒に落ち着きました。
ブレーキ・ダスト汚れが目立ちにくくて手入れが楽そうという自堕落な打算と、ほんの少し塗り忘れたとしても目立たないからいいかという後ろ向きな打算も、含まれております。色ムラもよっぽど気にならないと思いますしね。
フロアジャッキは持っていないので、油圧ジャッキでひとつひとつ順番に片付けていきます。これがあるだけでもだいぶ楽ですけどね。車載のパンタジャッキではちょっときついです。
ウマがないので、外したタイヤをボディと地面の間に置いて、万が一に備えました。
サビまくっているキャリパーとローター。ローターも寿命が近いですね。可及的速やかに交換せねば。
キャリパーにブレーキ・クリーナーを吹き付けて、金属ブラシでこすってサビとブレーキ・ダスト汚れを落とします。超低ダスト・パッドのエンドレスSSMを付けているので、ダスト汚れはほぼないに等しいですね。リピートしたいんですけど、高いので迷っています。
その後、パーツ・クリーナーを吹き付けて脱脂、ペンキのノリを良くするための下準備。
さらに念を入れるなら、シリコン・オフを吹いて布で拭き取りたいところ。赤や黄色に塗るなら念を入れたと思いますが、黒なのでちょっと手を抜きました。
作業途中で経過の写真を撮るのは面倒だったので、いきなり塗装終了の図。
使ったペンキは特に耐熱ではないです。調べていたら、耐熱塗料でなくても問題ないとのことだったので。
妙にテカってるのは、ツヤ有りを塗ったからですね。ツヤ有りとかツヤ無しとか特に気にしてなかったので、目についた鉄用の油性ペンキを何気なく適当に買ったのですが、ギラギラして悪目立ちしているような気がするので、ツヤ無しのほうが良かったかもしれないです。
ま、あんまりにも気になるようだったら、またスタッドレスに換えるタイミングで上塗りしようかな。
広いところは刷毛で大雑把に、細かいところを筆で丁寧に塗って仕上げました。見えないところは適当です。スプレーで塗る人もいるようですが、刷毛や筆より早く塗れるかもしれないですけど、そのぶんマスキングが大げさで大変になるので、どちらを取るかですね。
本当は乾燥するのを待って二度塗りしたいところなんですけど、待ってられないですし、そんなに根気も続かないので、一度塗りで終了とします。さっさと夏タイヤを組み付けて次へと進みました。
黒最高。やっぱり黒にして正解でした。
これが赤や黄色を選んでいたら、色ムラは嫌なので、辛抱して二度塗りせざるを得なかったところですね。赤や黄色をより鮮やかにするために、はじめに白を塗ってから重ねるテクニシャンもいるようです。そんな辛抱強さは自分にはないですね。
特に酷かったリアも、小一時間後にはこのとおり。
夏タイヤをセットするときが、一番しんどかったですね。塗りたてのキャリパーに当てないように、触らないように気を使いながらの作業は、体勢的にもかなり無理があってつらかったです。
四輪全部、スタッドレスから夏タイヤに交換しながら、ブレーキ・キャリパーを刷毛で塗るのに、五時間近くかかりました。仕上がりには自己満足してますが、疲れましたね。
トルク・レンチで指定トルクに締め付けたあと、エアホークプロでタイヤの空気圧を調整しました。
すぐにも試走して増し締め確認したいところなんですけど、さすがに我慢しました。
塗装がまだ乾かないうちに、もし万が一水たまりに突っ込んで、キャリパーの塗装がただれてしまったとか、目も当てられないですからね。
それにしても、経験や慣れは凄いですね。ひとつひとつ片付けるたびに、マスキング箇所は的確になり、塗り作業は大胆かつスピーディーになっていきました。
細かい作業がだんだん面倒くさくなって、どんどん雑になっていっただけという説も有力ですが。
翌日、買い物ついでに試走して、帰ってきてから増し締めで緩みがないか確認して終了としました。