2018年9月8日、豊田スタジアムでB'zのLIVE-GYM Pleasure 2018 "HINOTORI"を観てきた

2018年9月8日、愛知県豊田市の豊田スタジアムにて開催された、B'zの30周年記念ライブLIVE-GYM Pleasure 2018 "HINOTORI"を観てきました。

豊田スタジアムに行くのは初めて。のどかな田園地帯に、ポツンとそびえ立つ異様にカッコいいスタジアム。

雨予報どおりの怪しい雲行きでしたが、軽く通り雨に降られたくらいで、席も屋根の下にあったのでカッパや着替えの用意が杞憂で済みました。

バック・スタンド席だったのですが、向かいのスタンドが壁に見えるほどの急傾斜。そのおかげで、いつもなら前の人の頭や手に視界を遮られて気が散っていたのがまったくなくて、めちゃくちゃ見下ろしやすい席でした。

今度はサッカー観戦で訪れてみたいですね。

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今回も、いつものライブ仲間四人で突撃。初めての会場で、周辺の駐車場事情などがよく分からないので、早めに出発。

それが良かったのか、周辺の混雑もそれほどではないうちに着いて、スタジアム近くの漫画喫茶が有料で駐車場を開放してくれているのを発見したので、そこに停めさせてもらいました。

クルマを停めてグッズ売り場に向かったら、いつも行列なのが待ち時間ゼロなほどガラガラでスムーズに買えて、嬉しいより先に戸惑ってしまいましたね。なんかいつもとちょっと様子が違うぞ?

開場時間まで近隣のイオンや喫茶店で 暇をつぶして、開演一時間前に入場ゲートをくぐったのですが、スタジアム内の動線が悪すぎて、席にたどり着くまでに予想以上に時間を要してしまいました。

ところどころ通路に関所のようなゲートがあって、道幅が狭くなっているところで詰まってしまい、双方向から押し合い圧し合いに。これはどうにかならなかったんですかね。ちょっとひどかったですね、あれは。今後、動線について再考していただきたいところ。

開演予定時刻をやや過ぎてようやく席にたどり着いたのですが、いつもであればほぼ定刻でスタートするのになかなか始まらない。10分、15分と過ぎても始まらないので、客席がざわめき出しました。やはり体調が悪いのか…。

結局20分ほど押してスタートしたのですが、さっきまでの心配はなんだったのかと呆れるくらい声が出ていて圧倒されました。少なくとも、観ていて、調子が悪そうな様子はまったく感じられなかったです。

ちょっとバンドの音がおかしかったり、珍しく歌詞が飛ぶところがあったりと、ところどころ引っかかるところはありましたが、相変わらずのパワフルなステージ進行。しびれるほどカッコいい。

初期や最近の曲をバッサリ切り捨てて、黄金期、絶頂期の楽曲ばっかりが次から次へと繰り出されたセット・リストは圧巻でした。青春時代に聴きまくっていた曲のオン・パレードですからね。大興奮ですよ。

そして、あの怒涛の演出は鳥肌感涙モノでしたね。昔のライブは映像作品を通してしか知らない自分でも心震えるほど感動したので、昔からずっと観続けている人たちの感動の大きさは計り知れません。

終演後、友人から教えてもらったり自分でセット・リストを調べたりして知ったのですが、大好きなある曲がカットされていたのはさすがにショックでした。ただ、聴きたかったのも確かですけど、心満たされるほど感動して満足していたのもまた確かなんですよね。

なので、別に文句とかそういうわけではなくて、聴けたらより嬉しかったのにな、と。減点ではなく、加点要素が少し減った、そんな感じですね。

MCで、「ライブをやるたびにみんなからPleasureをもらっている。みんなが僕たちのPleasure。だからやめられないんですよ!」と力強くおっしゃっていたので、35周年、40周年と、今後も力強く走り続けていくことでしょう。

おふたりが立ち止まらない限り、ついていくのみです。今後のますますの活躍を楽しみに。

B’z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI- (BD) (「HINOTORI」CD収録) [Blu-ray]

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東京の甥っ子(小一)が、まるで海賊王かのように自由奔放だった話

2018年4月末、東京にEclipseのライブを観に行くついでに妹の新居にお邪魔してきたのですが、そのさいに甥っ子たちの登校の様子をスネークしたりして、ほんの一時ではありますけど、楽しそうな小学校生活を送っている様子を見て、ひと安心しておりました。

あれから数ヶ月、夏休みに帰省した妹から、どうやら自分のその認識は甘かったようだと認めざるを得ない事実を聞かされました。

甥っ子(小一)の小学校生活が、海賊王かと見紛うほど、自由奔放だったのです。

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兄(小三)によると、寝坊して遅刻ギリギリで朝食抜きで家を出て、学校に着く前に「腹が減った、ご飯食べる」と言い出して一時帰宅。

特に急ぐでもなくのんびり朝食を食べてから登校し直すらしい。巻き添えを食った兄(小三)は何度となく遅刻。

授業中に居眠り給食の時間ですよ、と担任教師に起こされること数知れず。小一で授業中に居眠りは、さすがにちょっと早すぎるような。遅刻常習で授業態度も良くないため、妹が学校に呼び出されたそうで。

居眠り常習で、当然のごとく授業についていけてないので、夏休みに補習を受けたらしいです。

いやぁ、我が甥っ子ながら、末恐ろしいとしか言いようがないですね。フリーダム。前途多難すぎる。

この話を聞いたときは最初笑っていたのですが、昔の自分をちょっと思い出して、妹に謝りました。ごめん、それちょっとおれの血が入っちゃったかもしれないわ、と。

小学校低学年のとき、九九を覚えるのがクラスで一番遅かったので休日に登校して補習を受けましたし、授業中は上の空でまったく集中してなかったのでテストの結果が散々で、放課後に母親が呼び出されて緊急三者面談が開催されたこともありました。

私の場合は、小学校高学年から近所の珠算教室と学習塾に通うようになって、華麗なるV字回復を遂げて学年トップクラスに返り咲けたので、なんとか人並みの成績を収めることができるようになり、事なきを得ました。

あのままでずっと過ぎていったら、果たしてどのような人生を送っていたか、想像するだに恐ろしいものがあります。

まあ、猛勉強して東大を出て官僚になっても、痴漢だの横領だので人生を棒に振る人もいるので、勉強ができて受験や就活を勝ち抜いたところで、幸せになれるかどうかはわからないですけども。

中学時代にもう少し真面目に勉強していたらとか、高校時代にまた別の進路を選んでいたらとか、思うところもありますけど、そうしたら今の交友関係はなかったわけで、それはそれでまた別の交友関係に恵まれた楽しい人生だったかもしれないですけど、そうではなかったかもしれないわけで。

例えば、違う高校に進んでいたら、いじめられて自殺していたかもしれないわけですからね。極端な話。別の会社に就職していたら、パワハラ上司に追い詰められて自殺していたかもしれないですし、出勤途中に交通事故に遭って死んでいたかもしれないですし。

何がどこでどうなるかは、結局のところ結果論です。あとになって振り返ったり、そのときになってみなければわかりません。

勉強ができたり成績が良ければそれに越したことはないでしょうけど、それが将来の幸せな人生を約束してくれるわけではないですからね。

甥っ子にとっては、小一にして上手く行っているとは言い難い現状ですけど、これからどうなるかはまだわかりませんが、将来的に良い方向へと転がってゆく結果につながっていることを、陰ながら願うばかりです。

最高の人生の見つけ方 (字幕版)
 

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B'zのオリジナル・アルバム全20枚を、ひと口レビュー

1988年9月21日に、アルバム『B'z』とシングル『だからその手を離して』の同時リリースでデビューした、日本を代表するロック・バンド、B'z。

30周年記念日まで、いよいよあとわずか。

今までの30年間の活動で、のべ20枚のオリジナル・アルバムを発表してきたのですが、各アルバムに対して私が抱いている印象を、思い出とともに簡単に語っていきます。

『B'z』(1988)★★★

記念すべきデビュー作。

私の記憶が確かならば、唯一外部ライターと共作された楽曲が収録されているアルバム。注意深く聴かないと、ギターの音に気づかないくらいギターが控えめ。

サウンドには時代を感じるが、早くも作曲センスの素晴らしさを発揮し始めている。良質なポップ・ヴォーカル作品。

ご本人たちには封印したい黒歴史かもしれないが、私は好き。デジタル・リマスター希望。

『OFF THE LOCK』(1989)★★★☆

何もかもが手探りだったデビュー作の制作を経て、手応えを感じ始めているのが聴き取れるアルバム。

楽曲に個性が出て、らしさが感じられるようになってきた。

『BREAK THROUGH』(1990)★★★

いよいよブレイクの兆しが感じられるアルバム。

歌詞に独特の世界観が形成されつつある。乗ってきた勢いが音に現れていて、聴いていて面白いし楽しい。

『RISKY』(1990)★★★★

ついにふたりの才能が融合し炸裂した、初期の集大成的なアルバム。

初めて聴いたときは中学生だったので、歌詞カードを読んでいると都会のお兄様方の大人な世界をのぞき見ているようで、想像を膨らませてはドキドキしていた。刺激的。

ギターもこれまで以上に前面に出てきて、ロック色が強まってきた。

『IN THE LIFE』(1991)★★★★

黄金期の到来を高らかに告げる傑作。

シングル『LADY NAVIGATION』からリアル・タイムで追いかけ始めて、初めてレンタル屋で借りたアルバム。

ポップな曲からおしゃれでムーディな曲、ハードな曲に切ないバラードと、バラエティ豊かな楽曲が詰め込まれていて、親しみやすく聴きやすい。

『RUN』(1992)★★★★

ついに自身のルーツであるハード・ロックへのアプローチを始めたアルバム。

初めて買ったB'zのアルバム。

楽曲は親しみやすさを失わずに骨太で重厚になり、それに負けじと歌声も表現力と存在感を増している。サウンドが生々しくなり、いよいよロック・バンドっぽくなってきた。

『The 7th Blues』(1994)★★★★

大ブレイクを果たして発言力が増したのか、自分たちがやりたい要素をこれでもかとぶち込んで好き放題やったのに、出来上がった音楽はどこからどう聴いてもB'zだった、という作品。

ふたりのゆるぎない個性が確立された。

ただ、2枚組全20曲は多すぎ。収録曲を厳選して一枚にまとめていたら、文句なしの名盤になっていたはず。

『LOOSE』(1995)★★★★☆

B'zの絶頂期を象徴するアルバム。

聴きやすく、それでいてインパクト抜群で、聴き応えもある。

アルバムとしての統一感があまりなくて、適当にごちゃ混ぜにしている感が強いが、それでも一気に聴かせる勢いがすごい。傑作。

『SURVIVE』(1997)★★★★☆

『LOOSE』と双璧を成す、B'z絶頂期を彩る傑作。

初期を想起させるポップ・サウンドが散りばめられていて心地よい。ロック、ポップ、バラード、どれをとってもいい曲ばっかり。

『Brotherhood』(1999)★★☆

初のベスト・アルバムでひと区切りとしたのか、今まで以上にハード・ロック色を打ち出したアルバム。

何曲か大好きな曲はあったが、とっつきにくく感じてしまい、違和感を覚え始めた。

『ELEVEN』(2000)★★☆

前作よりさらにハード・ロックを追求しているアルバム。

重厚なアルバム曲と、しっとりしたシングル曲の落差が、凄まじい。このアルバムも、前作同様何曲か大好きな曲はあったが、心が離れていくのをどうすることもできなかった。

このアルバムを最後に、B'zをリアルタイムで追いかけることからいったん離脱。

『GREEN』(2002)★★★☆

前二作の反動からか、ポップでエバー・グリーンな楽曲が満載のアルバム。初夏の高原で芝生に寝転びながら聴きたい。

もし発売当時に買ってちゃんと聴いていたら、リアル・タイムで追いかけることを継続していたかもしれない。

『BIG MACHINE』(2003)★★★★

ポップで親しみやすい上にエネルギッシュな、B'zならではのハード・ロックが堪能できる一枚。好き。

リアル・タイムで聴いていたら、きっと、これだよこれ!と膝を叩いていたはず。

『THE CIRCLE(2005)★★☆

印象に残る曲とそうでない曲の差が激しいアルバム。

再生率が一番低いアルバムかも知れない。リアル・タイムで聴いていないとやはり厳しい。思い出補正も働かない。

『MONSTER』(2006)★★★

珍しくシングルの2nd beatから一曲収録されているアルバム。

収録曲が多くバリエーションも豊かだが、散漫で冗長な印象。強力な曲もあるが刺さらない曲もある。

『ACTION』(2008)★★★★☆

20周年に発表されたアルバム。

この時期、創作活動に行き詰まりを感じていたらしいが、それはおそらく前二作のことを指しているのだろう。

全17曲と圧巻のヴォリュームにもかかわらず、ダレずに一気に聴ける。爽快なロックナンバーと美しいバラードが堪能できる快作。

『MAGIC』(2009)★★★★☆

20周年ベスト『ULTRA Pleasure』と『ULTRA Treasure』を聴いていたらふつふつとB'z熱が再燃し、このアルバムからリアル・タイムで追いかけることを再開した。

シングル曲はどれも強力だし、アルバム曲もそれに負けない存在感を放っている。バラードがちょっと弱いのが玉に瑕。

『C'mon』(2011)★★★☆

シングル曲もいいし、爽やかでフレッシュな表題曲もいい。

その他の曲も粒が揃っているのに、アルバム全体で見ると不思議と印象が薄い。

あんまりいい印象はないのに、通して聴くと、なぜかいいアルバムだなぁ、と染みる。摩訶不思議なアルバム。

『EPIC DAY』(2015)★★★★

前作から四年もの空白期間があったのに、ここ最近では珍しく、全10曲とコンパクトに凝縮して作り込んできたアルバム。

アッパーなチューンはB'z節炸裂で爽快だが、バラードが小粒で弱い感じがするのが気になる。

『DINOSAUR』(2017)★★★★☆

2018年現在の最新アルバム。

20周年以降、良質な作品を発表し続けてきたが、その中でも出色の出来。

特に前半。前半の充実度だけならば、歴代最高クラス。後半やや失速するのがもったいない。

バラード曲の雰囲気が、前作に収録されていた曲に似通っているのが引っかかる。

以上、B'zのオリジナル・アルバム全20枚、ひと口レビューでした。

魅惑的なヴォーカルと、妖艶に泣くギター、絶対的な存在感を誇るこの二大要素の上に、B'zの音楽は成り立っています。この二大要素のおかげで、どんな音楽をやってもB'zはB'zであるという、独特の世界観を構築しています。

キャリアが長いので、時にポップであったりロックであったりジャジーであったりハード・ロックであったりと、幅広い作風の作品をリリースしているのですが、それ故に人それぞれの好みに評価が割れることも多いです。

ひと口にB'zが好きといっても、人それぞれ好きな曲やアルバムがぜんぜん違う、話が合うかと思ったらあまり噛み合わなかった、いずれもよくあることです。

B'zの場合、アルバムに収録されていないシングル曲もたくさんあるんですよね。

そればかりか、2nd beatにもなぜこれがA面ではないのか、アルバムに収録されないのが不思議でしょうがない名曲もゴロゴロあります。

さらに、ミニ・アルバムも名作ばかりなので、オリジナル・アルバムのみでその魅力を語ったり推し量ったりするのは、少々無理があります。

好きなシングル曲が収録されているアルバムから聴き始めようとしたら、その曲はアルバム未収録だった、そんな事例はザラですからね。

例えば、"裸足の女神"。

トヨタのレビンのCM曲にタイアップされた、めちゃくちゃホットな"裸足の女神"がアルバム未収録とか、他のバンドでそんなことってある? 

レコード会社のお偉いさんに怒られるでしょ、普通。アルバムにシングルを収録しないとか。ミリオン・ヒット・ナンバーですよ。アルバムの核や売りとなって然るべき曲でしょう。

ベスト・アルバムを出しすぎだという批判の声もありますけど、私は支持しますよ。アルバムに収録されなかった曲を、一部ではありますが、まとめて聴けるのはやはり便利です。

この30周年を機に、今までちゃんと聴いたことなかったけど、B'zを聴いてみようと思い立った。そんな人におすすめなのは、20周年ベストと20周年ライブですね。

これでハマったら、自分が気に入った曲が収録されているアルバムや、そのツアーのビデオなどからさかのぼっていくのが、一番かと。

B’z The Best“ULTRA Pleasure”(2CD)

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B'z The Best “ULTRA Treasure”(3CD)

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B’z LIVE-GYM Pleasure 2008-GLORY DAYS-(Blu-ray Disc)

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』の予告編を見まくってたら、今更Queenにハマった

2018年11月、洋楽ロック・ファンには観逃せない映画が公開されます。

『ボヘミアン・ラプソディ』。

享年45歳。若くしてこの世を去った、英国の革新的なロック・バンドQueen(→Queen Official - YouTube)のヴォーカリスト、Freddie Mercuryの伝記映画です。

私が初めてQueenやFreddie Mercuryの音楽を聴いたのは、たぶん1992年ですね。バルセロナ・オリンピック。そこで、Freddieのソロ・アルバムから"Barcelona"が取り上げられて、その壮大な美しいメロディに耳を奪われました。


Freddie Mercury & Montserrat Caballé - Barcelona (Original David Mallet Video 1987)

それとほぼ時を同じくして海外サッカーをテレビ観戦し始めるんですけど、加入していた有料衛星チャンネルがヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグの放映権を獲得して、その放送時にQueenの代表曲を耳にするようになります。

"We Are The Champions"。

ただ、この時点ではまだQueenの曲として認識はしていなかったですね。後にベスト・アルバムからQueenの音楽を聴き始めて、そこで「ああ、これはこのバンドの曲だったのか」と理解しました。


Queen - We Are The Champions (Official Video)

Platinum Collection

Platinum Collection

 

しかも、その時点ではまだQueenの魅力に気づくことができませんでした。好きな曲は何曲かありましたが、特にハマることもなく、せっかく買ったベスト・アルバムも売ってしまいました。

あの"Bohemian Rhapsody"を聴いても、ふぅん、これがあの噂の超有名曲か、美しいメロディだとは思うけど複雑怪奇でよくわからんな、とピンときませんでした。すいません、当時はポップでわかりやすいハード・ロックが大好きだったんです。今はもちろん、超名曲だと惚れ惚れ聴き入っています。

今思えば、なんてもったいないことをしてるんだと、かつての自分を罵倒して殴りたいところなんですけど、まだそのタイミングではなかったということでしょうね。


Queen - Bohemian Rhapsody (Official Video)

2004年、ドラマの主題歌に"I Was Born To Love You"が採用されたことで、日本独自企画ベスト・アルバム『Jewels』二部作が発売され、懲りずにこのシリーズを買い求めました。

このシリーズは、選曲が前の『Greatest Hits』三部作とけっこう被ってるのが難ですね。若干差異があるんですけど、その部分はこの『Jewels』シリーズのほうが私は好きでした。

ただ、それでもなおオリジナル・アルバムまで買い集めるほどにはハマらなかったですね。何枚かライブ盤を買ったのみ。


Queen - I Was Born To Love You - 2004 Video

ジュエルズ

ジュエルズ

 
ジュエルズII

ジュエルズII

 

しかし、そんな私も、2018年秋公開予定の映画『ボヘミアン・ラプソディ』の予告編を見て、ついに目が覚めることになりました。

すでに書いたとおり、Queenについては後追いも後追い、ベスト盤とライブ盤を所有している程度のにわか中のにわかなんですけども、この予告編を見ていると不思議と目頭が熱くなります。

バンドについての知識や逸話をほとんど知らなくても、何故か不思議と熱いものがこみ上げてくる、これってすごくないですか。Queenについて知っていたことといえば、Freddieが若くして病気で亡くなったということくらい。

編集も上手すぎです。飽きずに何度でも見れますし、見れば見るほど映画本編への期待が大きくなってゆくという。出演者もメンバーに似てますよね。よくもまあこんなに似ているキャストばっかり集められたな、と感心するほど。


『ボヘミアン・ラプソディ』予告編 (2018年)

その結果、私の中でQueen熱がかつてない盛り上がりを見せ、今更オリジナル・アルバムを買い集めるという行動に現れました。

数日かけて、近隣のブック・オフや中古CD屋をはしご。Queenのオリジナル・アルバムを見つけては、手当たり次第に買い集めました。十枚。あと残り五枚。

それにしても、ブック・オフのCD売り場もだいぶ縮小しましたね。市場規模を考えれば仕方のないことなんでしょうけど、やはり寂しいですね。昔ほどお宝の発見率も高くないですし。

いや新品で買ってバンドに還元したれよ、という指摘もあるでしょうが、一気に15枚も新品でまともに買ったら、いくらなんでも財政的に厳しい。どこぞの政府みたいに、赤字を垂れ流して借金を膨らませても平気な面の皮があれば、新品で買い集めたいところですけども。

それに、CD屋さんの店頭には、新品はベスト盤とライブ盤くらいしか置いてなかったですね。名盤復刻千円とかで、下手に中古を買い集めるより安く済む場合もあるので、一応チェックしたのですが。

それにしても、上映開始が楽しみですね。

今度こそ、劇場で"Killer Queen"が聴けそうですし。

www.udiscovermusic.jp

rollingstonejapan.com

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色々と話題の映画『カメラを止めるな!』を観てきた

口コミでその面白さが拡散され、あれよあれよと上映館が増え、日本全国で満員御礼大ヒットとなっている話題の映画、『カメラを止めるな!』(→映画『カメラを止めるな!』公式サイト)を観てきました。

邦画はすぐにテレビで放映されるので劇場では観ないというのが、私のこだわりの美学だったわけですが、これだけ面白い面白いと騒がれては、つまらない美学などにいつまでもこだわっている場合ではないでしょう。

ただ、観劇直前になって、この映画はある劇団の舞台の盗作である、という疑惑が持ち上がってしまい、それが残念でした。その前から、その舞台作品から着想を得たと監督自身が語っている以上、制作により発生する権利関係には、最大限の注意を払っているはずだとは思うのですが。

まあそれはともかく、盛り上がりに水を差された後味の悪さを覚えつつも、映画館に行ってきました。

日曜日の最終上映ならガラガラだろうと高をくくっていたのですが、半分近く埋まっていて驚きました。さすが評判の話題作。これはスーパー・ロング・ラン間違いなし。

以下、感想を書くにあたり、少し作品の内容に触れますので、ほんのわずかでも予備知識を得たくないという人は、ブラウザバックしてください。

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物語は三部構成になってます。

序盤は、撮影隊がカメラに収めた30分ワン・カット生中継ゾンビ・サバイバル・ムービー。中盤は、撮影隊のメンバーや設定の紹介。終盤は、次から次へとトラブルが起こる撮影の舞台裏を見せて、抱腹絶倒の怒涛の伏線回収。

めっちゃ面白かったんですけど、まったくダレないというわけではないです。

特に序盤ですね。妙な間があったり、気になってしょうがない違和感があったり。寒すぎるし疑問ばっかりだしで、全然物語に入り込めない。これであの絶賛の嵐とか嘘だろ? 

しかし、このダレこそが、この映画のキモなのです。したがって、ここで我慢できるかどうかが、この作品にのめり込めるかどうかの境界線となります。

ここさえ乗り切ることができれば、いつしか映画の世界に入り込んで夢中になり、終盤の怒涛の伏線回収で膝を打ちまくり、腹を抱えて大爆笑できるでしょう。

周りの人もみんな爆笑してたので、満員の映画館で全員で爆笑しながら観る、それがこの映画の一番の楽しみ方でしょうね。

もう一度観たいんですけど、それにはあの序盤をまた我慢しなければならないのかと思うと、及び腰になってしまいますね。拷問を受けるとわかっているのにわざと捕まる、それに近い嫌〜な気持ち。

おそらく、あれこれと検証しながら観ることになるでしょうから、初回ほどはダレないでしょうけども。裏で何が起こったがために不自然になっているのかが、分かっているので。

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