ダカフェレンズを購入して一年以上経って、わかったこと
友人たちに触発されて、デジタル一眼カメラで写真を撮るようになって、六年が経ちました。
それ以来、使うレンズといえばいわゆる便利ズームばっかりで、せっかくレンズ交換式のカメラを買ったというのに、その恩恵に与っているとは到底いえない状況が続いていました。
いや、便利ズームとはよくいったもので、ホントに便利なんですよ。
弱点は、F値が通しではないのでマニュアル撮影時に不便、デジタル一眼ならではのボケ描写がやや弱い、画角が幅広すぎて構図に迷いが生じがち、ってことくらい。
凝り性で追求する人には物足りない面もあるでしょうけど、一般用途では必要十分の性能がありますからね。手ぶれ補正が付いているレンズも多いですし。
半期に一度のボーナス・シーズンになると、どれか単焦点レンズでも買おうかと思い立っては、その便利ズームのあまりの万能さにどうでもよくなる、ということを数年間繰り返していたんですけど、去年ついに初めての単焦点レンズを買いました。
SIGMA 単焦点レンズ Art 30mm F1.4 DC HSM キヤノン用 APS-C専用 301545
- 出版社/メーカー: シグマ
- メディア: Camera
- この商品を含むブログ (1件) を見る
通称ダカフェレンズ、シグマの30mm F1.4。
購入後、どこに行くにも持ち出すのはほぼこの一本のみで、とことん使い倒すぞという気概で撮りまくってきました。
その結果、いくつかのことがわかったので、ここにまとめておきます。
せっかくのF値1.4だが、実はそんなに使わない
風景やスナップ用途がほとんどのため、F8とかF11とか、F値を絞って撮影することばっかりなので、せっかくのF1.4という強烈な明るさの恩恵に与れていないです。
記念撮影も、背景をボカしたくないので絞っちゃいますし。
開放したらしたで、ピントが合う範囲も狭くなって、難しくなってしまいますしね。
憧れだけで飛びついちゃいましたけど、こんな明るいレンズは自分には必要なかったのかもしれない。
手持ち撮影しかしないので、手ぶれ補正がないとスロー・シャッターが欲しい場面で厳しい
スロー・シャッターで撮りたいなら三脚を使えよって話ですけど、そもそも三脚禁止の場所も多いですし、重いし何より邪魔ですからね。手持ち撮影で頑張ってます。
ま、こんなスタンスなので、滝や川の水の流れを撮りたいときに、ちょっと困ってますね。
本体に手ぶれ補正が付いているカメラを買うべきだったのかもしれない。
ズームできなくても、それほど不便は感じない
35mm換算48mm。この画角が自分の感覚にピッタリだったのか、ズームができないことに不便は感じませんでした。たまに、入り切らなくてちょっと引きたいときがあったり、遠くの被写体をズームで撮りたい場面で困るくらいですね。
純正標準ズームレンズの性能は意外とあなどれない
何かと軽視されがちな純正標準ズームレンズですけど、コンパクトで軽くて、常用域の明るさと必要十分の描写力は備えつつ、幅広い画角をカバーして、更に手ぶれ補正を搭載しオート・フォーカス音も軽減するなど、使いやすさにとことん振ったその性能は総合力高いです。馬鹿にできないですよ。
EOS 8000Dを使用するようになって二年強、その性能とコスパには概ね満足しているのですが、数少ない不満のひとつが、ボディ内手ぶれ補正が搭載されていないということですね。
まだまだ使い続ける所存ですが、もし今度カメラを買い替えるとしたら、ボディ内手ぶれ補正が搭載されていることを最重要項目として、検討することになると思います。
あとはバッテリーの持ちの良さも大事ですね。前機種では、バッテリーの持ちの悪さが不満で、買い替えを考え出すようになったので。